本場所中はいいのですが、それ以外の時はできれば巡業のことや僕が企画している抱きしめてツナイトというトークイベントの話なんかも書いていきたいですね。
さて、今日は先にTSUNA創刊の経緯の続きを書いていきます。
売れないCDを売ろうとして日々路上で歌う竹内とは逆で、豊ノ島関は順調に番付を駆け上がっていきました。
豊ノ島関が幕下四枚目で臨む本場所前に部屋でちゃんこ番が上手くできず兄弟子に叱られ、それが悔しくて「絶対今場所で関取になってやる!」と相撲部屋内にある支度部屋で涙を流していたそうです。
僕が歌っていた朋輩には「僕達は泣いた分だけ強くなれる。優しくなれる」という歌詞があります。彼はこの歌詞をたいへん気に入ってくれていました。
豊ノ島関は「絶対関取になってやる!というハングリー精神があったからこそ、あそこで関取に上がれた」と言っていました。何かそこで朋輩と彼の状況がリンクするものがあるように思います。
最近になって聞いたのですが、そのとき豊ノ島関を叱った兄弟子は「豊ノ島が一気に番付が上がっていって、先に入った自分を追い抜いて、もうすぐ関取になれるという時、俺はさみしかったんだと思う。」ともおっしゃっていました。同じ大部屋で過ごし、同じ釜の飯を食べて育つものの、強い者だけが生き残れる世界、そういった一面もあるんですね。どちらかというと僕は兄弟子の気持ちもわからんでもないなと思う反面、豊ノ島関の強さにただただ驚くのだけでした。
そして見事関取昇進を決める豊ノ島関。一方、僕も音楽での前向きな話があり当時住んでいた亀戸から所属事務所が近くなる中野区東中野へ引っ越しをします。
その引越し先で洗濯機に携帯電話を水没させてしまい一切の電話帳データが消失。実家、親、兄弟、恩師、バンド仲間、元カノ、もちろん豊ノ島関も。彼も忙しくなりお互い連絡を取れない状況で、その後奇跡の再開を果たすのですがそれはまた別の機会に書かせていただきます。
連絡は取れないけれど、彼の活躍は時折テレビで拝見していました。出会ったころ僕は「絶対ロックスターになるから!」と話していたのですが、それに対し豊ノ島関は「俺はなるべく18時に近い時間で相撲を取れる力士になる!」と言っており、彼が番付を上げることが刺激になり音楽活動を頑張ろうという気持ちになりました。
そんな刺激を彼から受けながらも連絡は依然取れないまま時間は流れ、2010年11月の九州場所。
そのころの僕は豊ノ島関と出会ったころのバンドは解散していて、2011年3月に予定されていた国内ツアーと4月の台湾での野外フェスをもって当時所属していたバンドの脱退が決まっていたころでした。
この先また新たにバンドを組むのか、どこかのバンドに加入するのか、そもそも音楽活動を続けるのか、それとも29歳という年齢もあり、田舎の三重県南伊勢町に帰って仕事を探すのか、それすら決まっていない宙ぶらりんな毎日をなんとなく送っていました。
深夜のスポーツ番組で豊ノ島関が13日目で12勝1敗の成績であることを知ります。翌日の14日目も見事に勝利。千秋楽の本割も勝利し、結びの一番で横綱白鵬関が負ければ豊ノ島関の優勝。
結びの一番は白鵬関が勝利し、豊ノ島関と白鵬関の優勝決定戦となります。かつて「なるべく18時に近い時間で相撲を取る」と夢を語った彼が、今まさに夢を叶える瞬間を見た気がして僕は涙が止まりませんでした。諦めず辛抱強く稽古を重ねて今この瞬間があるのかと思うのと同時に、宙ぶらりんな生活を送っている自分の情けなさ、惨めさ、不甲斐なさ、いろんな感情が僕の中を駆け巡りました。
結果的に豊ノ島関は白鵬関に負けて優勝を逃してしまいます。それまでは「友人に力士がいるから」という理由だけで相撲を観ていましたが、中途半端な日々を過ごす僕にとっては明日を一生懸命生きるために必要なエネルギーを充分すぎるほど与えてもらいました。
この頃からようやく大相撲が好きになったわけです。ちなみにこのときはまだ三役全員の四股名も知りませんでしたし、相撲部屋も時津風部屋しか知らないほどでした。
そんな僕がフリーペーパーを作るに至るのはまだ少し先の話なので今回はこれくらいにしておきます。
さて、本場所初日は大関、横綱が盤石のスタートを切りました。このまま千秋楽まで全員が勝ち続けることはありません。どこかで均衡が崩れます。それが今日なのか、明日なのか、本場所から目が離せませんよ。
今日は最後に竹内的大相撲観戦後の遊び方を書いて終わります。
本場所を観戦すると「せっかく両国で相撲を観たのだからちゃんこ鍋を食べて帰りたい」こう考えるのは当たり前だと思います。かつて僕もそう考えて当日に両国界隈のちゃんこ屋さんを検索して予約しようとするのですが、どこも予約で満席なんですね。
そこで!
一度TSUNAでも特集したのですが、昔の人たちは両国で相撲を観戦した後に浅草で美味しい物を食べて遊郭で遊ぶというのが粋な遊び方だったようです。
本場所開催中は国技館の前にある水上バスが18:20出発浅草行きの臨時便を出しており、これに乗って隅田川を渡り、浅草に向かうのがオススメです。隅田川から眺める景色は未だに下町の雰囲気が残っていて、季節によってはライトアップされたスカイツリーを眺めることもできますからデートにもいいですね。
浅草まで行くと予約をせずに入れる店も多く、いろんな飲食店があるので街を歩きながら選ぶことができていいです。それでも、どうしてもちゃんこを食べたいというのであれば、浅草にちゃんこ場というTSUNAにも広告を出してくれているお店があるので、そこがオススメです。
懲りずにまた書きますので次回の更新をお楽しみに!
そこで!
一度TSUNAでも特集したのですが、昔の人たちは両国で相撲を観戦した後に浅草で美味しい物を食べて遊郭で遊ぶというのが粋な遊び方だったようです。
本場所開催中は国技館の前にある水上バスが18:20出発浅草行きの臨時便を出しており、これに乗って隅田川を渡り、浅草に向かうのがオススメです。隅田川から眺める景色は未だに下町の雰囲気が残っていて、季節によってはライトアップされたスカイツリーを眺めることもできますからデートにもいいですね。
浅草まで行くと予約をせずに入れる店も多く、いろんな飲食店があるので街を歩きながら選ぶことができていいです。それでも、どうしてもちゃんこを食べたいというのであれば、浅草にちゃんこ場というTSUNAにも広告を出してくれているお店があるので、そこがオススメです。
懲りずにまた書きますので次回の更新をお楽しみに!